以前から気になっていた、工場敷地内にある道祖神？をお祀りしていそうな祠。
工場敷地内の西南端に北向きに建立されている瓦葺の立派な祠
篠原メタルがこちらの工場に入らせていただく前は、「鶴本窯業」様が瓦工場として操業しておられたという経緯があります。
この「祠」が何だろうかと考えてみたとき、鶴本窯業さんがこの土地に工場を建てられる以前に、件の祠の周辺には昔お墓が何基か建っていたという話もあったことから、工場を建てられるに際してそれらをまとめて仏様を供養するための供養塔かとも考えていました。
その由来によっては、扱いの仕方も変わってくるかもしれないと気になりはじめたので、「祠」の由来にお詳しいであろうお近くに住んでおられる鶴本様にお聞きしました。
その昔この場所には尼寺が建っていたそうで、その経緯から鶴本さんが敷地内に祠を整備して発願をされた、ということが分かりました。供養をするためのもの、というより、鶴本さんのいわば信仰心によって発願された、この土地が元々「尼寺」という信心する場所だったということを覚え留めておくための祠といったほうが良いかもしれません。
付近には往時を偲ぶ痕跡もないこともあるので、いままで割とほったらかしでしたが…. 、丁寧にお祀りさせていただこうと思った次第です。
